2024年5月26日(日)春季自衛消防防災訓練実施
5月26日(日)、春季自衛消防防災訓練が行われ、240名余りの住民の方が各種防災訓練を体験されました。
もくじ
●ベランダ隔て板割りと発電機起動体験
A棟ピロティでは自主防災会の方による「ベランダ隔て板割り」と「発電機起動体験」が行われました。
ベランダ隔て板は、隣の家のベランダとの間を仕切る板で、火災などの緊急時にはこれを割って隣に避難することになっていますが、中々、実際にやることはできないので、貴重な体験の機会となりました。
隔て板を背にして立ち、後方に蹴り上げるようにすると割れやすいという説明を受けた後、実際にやって見て、うまく割れると歓声が上がっていました。
発電機起動体験では、焼き付け防止のためのエンジンオイル(潤滑油)の注入や燃料となるカセットボンベの装着、アースの接続などについての説明の後、実際にスタータのコードを引いて、その感触を確かめました。
●水消火器訓練
流れの広場では消防署の方による「水消火器訓練」が行われました。
「火事だ!」と叫んで周りの注意を喚起してから、消火器を運び、ピンを抜いて火元を掃くように放水します。この時、以下のような点に注意するよう説明がありました。
・あまり近すぎると火の手を煽る形となり危険なので適度な距離(2~3m)から消火
・後方の避難経路を確保した上で消火に当たる
・火の手が天井にまで達したら消火器では消せないので速やかに避難する
●起震車体験と煙体験
滝の広場では区役所の方による「起震車体験」と「煙体験」が行われました。
起振車(地震体験車)では震度7までの揺れを経験できますが、揺れを感じている間、自分の家の家具の場所などを思い浮かべて、家具がどのようになるかを想像しながら乗ると良いとのことでした。
煙体験では、煙が充満したテントの中を右手または左手で壁を伝いながら通り抜けますが、今回、別の町会でテントの中に取り残された方が出たことを受けて、一つのグループが出たのを確認してから次のグループが入るようにしていました。
●訓練終了後の講評
訓練終了後の講評では、消防署の方から「多くの方に参加していただき、皆さんの意識の高さに感服しております。ぜひ、今回の訓練での体験をお知り合いの方にも伝えていただき、何かあった時には実際に動けるという自信を付けていただければ」とのお話がありました。また、最近のリチウムイオン電池を使った電気製品による火災の増加に触れ、「異常な発熱があり、煙や火が出ているという状況では、これはもう火災ですので、119番への通報をお願いします」とのお話がありました。
野副(のぞえ)理事長からは、高齢で玄関へのステッカーの貼り出しも難しい方がおられるので、「ぜひ、普段の生活の中で、両隣、できれば2軒隣位までに支援が必要な方がいらっしゃるかどうか把握していただき、ステッカーの貼り出しなどがない場合、棟委員の方などに支援要請をしていただきたい」とのお話がありました。
訓練に参加された住民の皆さま、訓練の準備やサポートをいただいた区役所、消防署、防火防災委員、自主防災会、管理事務所の皆さま、お疲れさまでした。